・これから電験三種を取るために勉強の計画を立てたい
という人向けに、2023年夏に電験三種に合格した僕が、実際の合格までの体験談を紹介します。
この記事では、前編として
・合格までにかかった勉強時間
・科目ごとの感想
を紹介していきます。
電験三種がどんな資格か知りたい人はこちらもどうぞ▼
電験三種を取ろうと思った理由
僕は「低学歴」「文系」「数学苦手」な底辺会社員でしたが、電験三種を目指そうと思った理由は、
『資格手当が欲しかった』
本当にただそれだけでした。
電験三種が理系の難関資格ということは無知な僕でもわかっていましたが、分数さえ怪しい状態でも「時間がかかっても、できないことはできるようになればいい」と自分に言い聞かせ、難しいことは考えずとりあえず参考書を買って勉強を始めました。
最終的に合格してから驚いたことは、電験三種を取ることは資格手当が貰えるだけでなく、予想以上にたくさんのメリットがあったことです。
電験三種を取るメリットはこちらで紹介しています▼
合格までにかかった勉強時間
僕が合格までにかかった勉強時間は
・理論:433時間
・電力:207時間
・機械:224時間
・法規:179時間
計1083時間でした。
勉強をした期間としては2年半です。
1日の勉強時間は2時間~3時間を目標にやっていましたが、実際には30分で力尽きる日やサボる時期もあったり、別の資格の勉強をしたりで平均すると1日1時間ちょっとぐらいになりました。
2023年夏から試験にCBT方式が導入されて、試験内容が過去問から9割方出題されるようになったので、現在はもっと少ない勉強時間で合格できると思われます。
1番苦労した『理論』
勉強時間を見てもわかる通り、1番苦労したのは『理論』科目です。
理由は、物理と数学の知識がほぼ無い状態から始めたからです。
『理論』は4科目の中でも物理と数学の知識がたくさん求められる科目です。
逆に言えば、文系の人でもこれぐらい勉強すれば合格できる可能性があります。
文系でも電験三種に合格できる理由はこちらで解説しているので気になる人はどうぞ▼
『理論』の肝は「三相交流」と「コンデンサ」だと気づいてから、最後の30時間ぐらいはほぼこの2つの勉強に費やしたことが合格に繋がったと思っています。
1番易しいと感じた『電力』
電験三種で易しい科目はありませんでしたが、得意だったのが『電力』科目です。
『理論』の参考書をある程度終わらせて、『電力』科目に手を付け始めた時から「この科目は頭に入りやすいなぁ」と感じました。
『電力』の範囲は他の科目に引けを取らないぐらい広いですが、暗記系の知識が「鉄塔」や「電柱」「発電方法」など、なんとなく一般人でも見聞きしたことがある物が多いので覚えやすかった記憶があります。
計算問題も数字の桁数は多いですが、公式を覚えてしまえば割とストレートに答えを導き出せる問題が多かった印象です。
もちろん100点を目指そうと思えば、最高難易度レベルの計算問題も解けるようにしなければいけませんが、合格点の60点を目指す勉強を心がければそんなに苦になる科目ではないと感じました。
試験もある程度スラスラ解けて、唯一最初から最後まで楽しめた科目です。
1番試験範囲が広く感じた『機械』
『理論』の次に苦労したのが『機械』科目です。
苦労したポイントは
・他との関連性が低い項目が多い
この2つです。
特に普段触れる事のない機械の内部の専門用語や、仕組みを理解するのが大変でした。
計算問題は『電力』と同じで公式を覚えてしまえばある程度解けるようになりましたが、範囲が広いので、根気よく問題演習の数をこなさないと記憶力が持たない印象がありました。
「自動制御」「情報」「照明」など、他との関連性が低い項目が多いのも『機械』科目の苦労したところです。
どれだけ勉強しても受かる確信を持てなかった『法規』
4科目の中で最も異彩を放っていたのが『法規』科目です。
この科目が4科目の中で1番厄介だったと言っても過言ではないと思います。
なぜなら
・参考書に全く載っていないマニアックな問題が多く出題された
この2つが理由です。
この科目だけ合格点が「60点」から「49点」に調整されたことがあるぐらい、難易度の上下差が激しかったです。
試験開始直後、問題を見て大きなため息をつく人がいたり、SNSを見ていても法規科目に悩まされた人は大勢いました。
僕もある程度勉強をして自信がついてから受けた試験で、見たことないマニアックな問題ばかりが出た時は「どれだけ勉強しても意味ない」と思ったこともありました。
最後に受けた試験で、合格がわかった時は本当に安心しました。
後編へ
前編はこの辺で終わります。
後編では
・合格までの勉強方法
・使用した参考書&過去問集
を紹介するので、気になる人は読んでください▼
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